茶の間に相手にされるうちが華

若手俳優界隈で何度も戦いが起こる茶の間戦争について、やっぱり私は茶の間に相手にされてるうちが華だと思う。

 

 

茶の間の嫌なところはお金を全くと言っていいくらいに落とさないのに、声がでかいところだと個人的に思う。『金=愛でも歴=愛でもありません。気持ちだけなら誰にも負けません』と声高々と長くファンをしていなくお金もかけてない茶の間が言うのだから面白いものである。でも、愛がなければお金をかけることも長く応援することもできないのだ。

 

 

しかし、最近はそういう発言する人自体少ないとは思う。最近多いのは、人気の.5作品にしか興味ないのに『推し』という言葉を使うオタクだ。この手のタイプは誰かがカノバレして炎上すれば、『付き合えると思ってたの』だの『カノバレごときて離れるなんて本当のファンじゃない』だの傷ついている俳優ファンに対して攻撃しているように見えるツイートをするのだ。応援していた人に彼女がいてそれがバレたことに対して怒りだったり悲しみを抱いているだけで、なぜ付き合いたかったと思うのか。彼女がいないと言っていたのに彼女がいたという嘘をつかれたこと、舞台俳優なんてテレビに出る芸能人とは違って週刊誌に取られることはほぼなく俳優の努力次第でバレることはないのにそれができない・しない馬鹿さ加減、リアコしていて彼女がいたことに対してショックを受ける人。まだまだ色々な理由がある。それを何も知らないかちょっとしか知らない人に勝手に自分の気持ちを決めつけられて馬鹿にされるのが嫌なのだ。

 

 

俳優を応援することは時間もお金もかかり、それだけ気持ちも大きくなる。俳優にお金や時間を使ってないからカノバレごときと言えるのだ。お金も時間も使ってないのに『本当のファン』を勝手に決めつけカノバレを受け入れるファンの私と受け取れるような発言をするのだ。(私はリアコではないが、そもそもリアコを馬鹿にする風潮が嫌いだ。好きになるという気持ちは自分でコントロールできるものではないし、相手に迷惑になっていなければ誰かに馬鹿にされていい感情ではない。)

 

 

しかし、茶の間の相手にされないとなるとそれはそれで悲しいというか問題だ。単純に席が埋まらない。俳優ファンなんてたかが知れてるので俳優ファンだけでは席を埋めるのは無理だ。数にはどう頑張っても勝てない。そして、DDにも見向きもされないというのは魅力がないと言っても過言じゃない。人を相手にする己が武器の俳優として致命的である。DDが騒ぐというのはそれだけ目を引く華が魅力があるということだ。

 

 

正直に言うと茶の間かDDが1番楽しいと思う。1人の人を長く・深く応援することは深い喜びは確かにあるが深い悲しみや苦しみを伴うこともあると思う。(彼に対してフィルターが厚く宗教も入っているからかもしれないが、彼に対してチケット関連以外で深い悲しみや苦しみを感じたことはない)しかし、茶の間は時間もお金もかけてないから失うものがほぼないし、DDは対象が多いので1つ失うものがあっても倒れることはないのだ。リスク分散は大事。

 

茶の間やDDは高校野球を家で観ているようなもので、色々なものを犠牲にして厳しい練習に耐えることなくクーラーの効いた部屋で感動を手に入れることが出来るのだ。

 

それがわかっててなぜ茶の間にならないのか。義務感で通うオタクが多いとは思うが、単純に何度でも俳優に会いたい・演技が観たいからだと考える。

 

ちょっと前の刀ステで彼と玉ちゃんが久しぶりに共演した。刀ステでの玉ちゃんの演技はびっくりするくらい上手になっていた。しかし、演技というものは一朝一夕で上手になるものではない。日々の努力があってこそ徐々に上手になっていくものだと思う。上手になっていてびっくりするというのはそれだけ俳優のことをずっとは見ていないということだ。私はその上手になっていく過程を見ていたい。その過程を見逃したくないから舞台を観に行っている。茶の間と俳優ファンどっちがいいとかではなく価値観の違いである。

 

 

ちょっと前にあった刀ステの悲伝では彼はいろんな記事や俳優やDDにすごいと持ち上げられていた。悲伝よりも前からなんだか彼は素晴らしい俳優だと持ち上げられる風潮があったが悲伝では異常な持ち上げられ方をしていたと思う。もちろん彼は素晴らしい俳優だと思うし彼が褒められるのは誇らしい。しかし、彼は悲伝だけ頑張っている訳でも悲伝だけすごい訳でもなく、いつでも一生懸命で前観た時よりもちょっと上手ないつも通りの演技をしていた。いつも通りなのに悲伝だけ褒められるのはなんだかモヤモヤした。彼のファンじゃなかったら彼の他の演技を観てきていないのは当たり前なのにわかっていてもモヤモヤした。褒められるために演技をしていないだろうし、私も彼が褒められるために演技を観にいってないが、やはり舞台は客があってこそのものだからどんなにいつも一生懸命演技をしていても観てくれる人がいない・少ないと話題にすらならないのだ。だからやはり私は茶の間に相手にされてるうちが華だと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(自分でブログを書いてて思ったのだが、重めの舞台を観てると気分も重くなりブログも重めになる。よく役に引っ張られる俳優の気持ちが少しわかった)